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木製狛犬像

 平安時代後期から鎌倉時代の作と思われる。檜を部分的に細工した寄木造り。阿吽一対のうち、写真は吽像。もう一つの阿像はその顔の表情がもう少し穏やかである。像の全体および顔の表情に美的センスが窺える秀作である。
 1960年代に総長室を飾っていて、内外の来学者を迎えた。日本近代考古学の父で、本学考古学教室の創始者であった濱田耕作博士(元総長)が1930年に大阪府岸和田市の神於寺から購入して寄贈した。