No.4目次の目次へ戻る
[秋季企画展] キョッソーネ没後100年展
期間:9月16日(火)~9月27日(土)(日曜・月曜・祝日休館)
開館時間:午前9時30分~午後4時30分(入館は4時まで)
入場料:大人240円、大・高校生170円、中・小学生110円(京大職員・学生は無料)
【企画展の概要】
明治政府は、文明開化・殖産興業政策を推し進めるため、法制・産業・軍事・教育・芸術などの幅広い分野にわたって、外国から専門家を招き、その指導を受けた。彼らは「お雇い外国人」と呼ばれ、日本の近代化に大きな役割を果たした。
エドアルド・キヨッソーネ(1833~1898)も、そうした「お雇い外国人」の一人である。彼はイタリア人で、若くして芸術的才能を謳われた銅版画家であったが、1875(明治8)年に紙幣寮(現在の大蔵省印刷局)の招きをうけて来日した。
キヨッソーネは、近代的な製版法や凹版彫刻、印刷技術を日本に伝え、紙幣や切手の国産化を成功させた。彼の指導により、日本の紙幣製造技術・印刷文化は、一気に世界的水準に高まったと言われる。
また、キヨッソーネは宮廷画家としても活躍し、多数の銅版肖像画を製作した。全国に配布された明治天皇の「御真影」や、大久保利通・西郷隆盛・岩倉具視など明治の元勲たちの肖像画は、みな彼の手になるものである。
本年はキヨッソーネの没後から100年にあたるため、その作品と関係資料を集めて企画展を開催することにした。彼の優れた業績をしのび、近代初期の日本とイタリアの文化交流の跡をたどっていただければ、さいわいである。
なお、この企画展の開催にあたっては、大蔵省印刷局記念館(お札と切手の博物館)とイタリア文化会館のご協力を得た。ご努力とご協力に心から感謝したい。
【主な出展品】
|