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1942年11月15日に世界初の海底トンネルとして開通した関門トンネルの施工で用いられたシールド掘進機の模型。同機は、1935年京都帝国大学工学部土木工学科を卒業し、鉄道省に入省して間のない村山朔郎先生が設計を担当された。当時、戦争色の強い社会情勢を反映して、外国からの技術援助は得られず、村山先生は日本におけるトンネル施工の経験と知識をもとに、まさに手探りという状態で設計を行なった。このシールド掘進機は全長3614mの海底トンネルのうち、730mを22ヶ月かけて無事貫通し、日本は本格的なシールド技術の幕開けを迎えることになった。現在、この模型は土木工学教室旧館にある土木百周年記念資料室で展示されていたが、総合博物館開館にともなって、総合博物館で展示される。
村山朔郎(むらやまさくろう)先生(1911.5.14~1995.12.26)
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