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特別展「文化財発掘Ⅲ」 関連講演会

実施日:

 このたび、特別展「文化財発掘Ⅲ―激動の幕末と京大キャンパス―」の開催にあわせまして、講演会を実施いたします。

 京都大学吉田キャンパスからみつかった幕末頃の遺構や遺物は、歴史研究の中でどのように役に立ってくるのでしょうか。また、それらの発見資料は、文献記録の中に残された内容と、どのように関係してくるのでしょうか。そして、そもそも、幕末における鴨川の東には一体どのような空間がひろがっていて、この土地は幕末においてどのような役割を担っていたのでしょうか。これらの疑問について考える手がかりを得るために、今回は、4つのテーマの講演を用意いたしました。ぜひご来聴ください。
講演内容

【第1回】2017年3月25日(土)午前10時~11時30分

「考古資料からみた幕末の京大キャンパス」 
内記 理 (京都大学文化財総合研究センター 助教)
 京都大学吉田キャンパスで検出された諸藩の藩邸跡や、そこから出土した遺物をとりあげます。これらの考古資料の分析により、一体どのようなことがわかってきたのでしょうか。これまでの調査成果を紹介します。
 
「文献史料からみた尾張藩吉田邸・土佐藩白川邸」
笹川 尚紀 (京都大学文化財総合研究センター 助教)
 かつて京都大学本部構内には尾張藩の吉田邸が、北部構内には土佐藩の白川邸が所在していました。両者にまつわる文献史料を主たる素材として、それらの変遷に関し検討をおこなっていきます。くわえて、白川邸跡から出土した刻印瓦について、あらたな知見を提示していく所存です。
 

【第2回】2017年4月8日(土)午前10時~11時30分

「幕末のやきもの・蓮月焼について」
千葉 豊(京都大学文化財総合研究センター准教授) 
 京都大学病院構内の一画には幕末に、歌人であり陶芸家でもあった大田垣蓮月が住んでいました。これまでの発掘調査で、彼女が製作したやきものである蓮月焼がみつかっています。蓮月の生涯とともに、京大からどのような資料がみつかっているかを紹介します。
 
「幕末の動乱と坂本龍馬」 
宮川 禎一 (京都国立博物館 上席研究員)
 京都大学北部構内からは土佐藩白川邸の遺構がみつかっています。ここは、中岡慎太郎が率いた陸援隊の屯所として使われていた藩邸です。本講演では、土佐藩士であり、中岡の盟友でもあった坂本龍馬について、最近発見されたばかりの手紙もとりあげ、最新の研究成果を紹介します。
 所

 総合博物館 本館3階 講演室

受講料

 無料(但し、博物館への入館料は必要)

申込み

 官製はがき、Fax、E-mailのいずれかで、「文化財発掘 第1回(または)第2回講演会」と題記のうえ、氏名、年齢、連絡先(電話番号)を明記して、以下の宛先まで、お申し込みください。
※ 電話でのお申し込みは受けつけておりませんのでご了承ください。

宛先: 京都大学総合博物館
住所: 〒606-8501 京都市左京区吉田本町
Fax:  075-753-3277
E-mail: info*inet.museum.kyoto-u.ac.jp (*を@に変えてください)

先着順 約80名(定員になり次第締め切ります)


特別展のご案内
https://www.museum.kyoto-u.ac.jp/special/content0062