開催趣旨
村田泰隆氏によって蒐集・寄贈された蝶類コレクションを展示する「蝶に会える日」シリーズは、今回で三回目を迎えます。これまでの展示では主に海外の蝶を紹介してきましたが、今回は日本の蝶に焦点を当てます。本展では、膨大なコレクションの中から厳選した約三十六箱の標本を通して、日本列島の蝶類相(特に、冷涼な環境に取り残された「遺存種」と呼ばれる蝶や、東アジアに固有の蝶であるギフチョウ属、そして南方から飛来し続ける「迷蝶」に注目して)、京都の蝶の今昔、アリとともに生きる蝶、ゼフィルスの多様性、外来種、そして危機に瀕する蝶に迫ります。今回ご紹介するのは日本に生息する蝶のごく一部ですが、都市部の日常生活ではなかなか目にすることのない蝶の標本も展示いたします。蝶の美しい色彩を楽しんでいただき、日本列島の自然が育んだ奥深い多様性とそのかけがえのない価値について思いを馳せる機会となれば幸いです。
開催概要
※展示室の一角を利用した小規模な展示となります。
展示会名 | 蝶に会える日—村田泰隆コレクション展Ⅲ 日本の蝶 |
---|---|
会場 | 京都大学総合博物館 北館2階展示室 |
会期 | 2024年11月20日(水)-12月15日(日) |
休館日 | 月曜日、火曜日 (平日・祝日にかかわらず) |
開館時間 | 9:30-16:30(入館は16:00まで) |
観覧料 | 一般400円/大学生300円 ※以下の方々は入館無料(証明書類をご提示ください)
|
主催 | 京都大学総合博物館 |
協力 | 上西太朗、家木壮一、近藤高明、村田麻里子 |
交通のご案内 | 京阪電車「出町柳駅」より徒歩約15分 市バス停留所「百万遍」より徒歩約2分 ※駐車場がありませんので、公共交通機関をご利用ください。 Googleマップはこちら |
お問い合わせ | 京都大学総合博物館 〒606-8501 京都市左京区吉田本町 京都大学総合博物館 TEL: 075-753-3272 E-mail: info*inet.museum.kyoto-u.ac.jp(*をアットマークに変えてください) |
標本紹介

キマダラルリツバメ(裏)。ハリブトシリアゲアリの巣の中で餌を与えられて育つ。その特異な生活史から生息環境は限られるが、京都では神社仏閣を中心に保存されてきた桜の古木を発生木として比較的安定して発生が続いている。

1962年に京都で採集されたオオウラギンヒョウモン。本種は、高度経済成長期以前には本州・四国・九州の各地に分布し、都市部の公園などでも見られたが、現在では山口県と九州のごく限られた地域でしか確認されていない。

ギフチョウ。日本固有種。種内に複数の遺伝集団を内包しており、一部の集団はその地域に固有のカンアオイ類を食草とする。

オオイチモンジ(裏)。比較的寒冷な気候を好み、国外ではユーラシア大陸北部に広く分布するが、日本では北海道と関東・中部の高地帯にのみ分布する。