企画展・特別展

京都大学研究資源アーカイブ公開記念「石舞台古墳 発掘の記録」

開催期間:
 
2011年3月より、京都大学は、研究資源アーカイブの成果であるデジタルコレクションの公開を開始します。これを記念して、コレクションの一つ、石舞台古墳発掘調査を記録した写真と映像を紹介する展覧会を企画しました。研究資源アーカイブでは、ガラス乾板や16ミリフィルムに収められたこれらの貴重な記録を大切に保存するとともに、デジタル化によって公開を可能としました。昭和初期の古墳発掘調査を2つの会場で追体験していただき、研究資源アーカイブの可能性を感じていただければ幸いです。
 
「京都大学研究資源アーカイブ」とは
京都大学の教育研究の証跡(あかし)である、写真・映像・録音、原稿、講義ノート等の一次資料を保存し、研究資源として今後の教育研究に活用していくための活動です。
これらの研究資源は、京都大学デジタルアーカイブシステムを通して映像ステーションで閲覧視聴できます。京都大学総合博物館は、学術情報メディアセンターをはじめ各方面からの協力を得て、この活動を推進しています。
 

写真展示 Photograph Exhibition

 
「石舞台古墳発掘記録ガラス乾板写真」をいくつかのテーマから取り上げて展示します。
発掘によって徐々に明らかとなる古墳の全容とともに、土砂にまみれながら鍬をふるう作業員、興味津々に見物する人々、そして、「発掘」そのものを「科学」ととらえ、思考し、挑戦し、それをまるごと記録しようとする研究者たちのまなざしに触れることができるでしょう。
また、同会場では博物館実習生とともに行ったワークショップの成果を通して、現在の石舞台古墳の姿も知ることが出来ます。
 
【会場】京都大学総合博物館
開館時間:9時30分ー16時30分(入館は16時まで)
休館日:月曜日、火曜日
観覧料:一般400円/高校・大学生300円/小・中学生200円
 

映像展示 Documentary Film Exhibition

 
発掘調査に携わった若き研究者が16ミリフィルムでとらえた「石舞台古墳発掘調査の記録映像」を特別上映します。
この記録映像は、発掘調査の映像による記録としては初の試みとされているもので、映像からは、現場を指揮する考古学者や測量を行う技師、発掘に携わる作業員、そしてフィルムを回す研究者の息遣いまで感じることができます。
会場では、昨年、奈良文化財研究所で発見された、高松塚古墳調査時の8ミリフィルムなど、古墳調査に関わる映像もあわせて上映します。
※映像展示は5月7日(土)が最終日となります。
 
上映プログラム
 ・石舞台古墳発掘記録
(26分/オリジナル16ミリモノクロ/2009年デジタル化/京都大学文学部・京都大学総合博物館/京都大学研究資源アーカイブ)        
・昭和48年高松塚古墳調査時の8ミリ映像
(31分/オリジナル8ミリカラー/2009年デジタル化/独立行政法人奈良文化財研究所
・高松塚古墳の歴史
(23分/ビデオ/2003年制作/独立行政法人奈良文化財研究所 飛鳥資料館)
・古代の奈良ー近鉄50周年記念映画
(33分/オリジナル16ミリカラー/1960年制作/近鉄日本鉄道株式会社)
 
【会場】京都大学研究資源アーカイブ映像ステーション(京都大学稲盛財団記念館1階)
開館時間:10時00分ー16時00分
休館日:日曜日、月曜日
観覧料:無料
その他詳細は「映像ステーション」ホームページをご覧下さい。 

 

講演会

発掘を記録する意味ー石舞台と高松塚ー
 講師:京都橘大学名誉教授 猪熊 兼勝
日時:3月19日(土)14時00分~
会場:京都大学研究資源アーカイブ映像ステーション
※会場の都合により、申し込み先着40名様といたします。
必要事項:タイトルを「映像ステーション講演会申込」として、①氏名②連絡先をお送り下さい。
 

展示解説

日時:毎週土・日曜日
    11時00分~、14時00分~、15時00分~(各回約30分)
会場:京都大学総合博物館2階企画展示室