企画展・特別展

てんかんをめぐるアート展 2017

開催期間:

てんかんをより深くより広く理解するための展覧会

てんかんをめぐるアート展2 0 1 7

 

 てんかんは100人に1人が患う頻度の高い脳の病気です。症状は短時間ながら、多様であり、また突然に起きます。てんかん治療は進歩しているにも関わらず、この特徴から病気に対する正しい理解が充分に進まず、社会的心理的な悩みを抱えている人は少なくありません。
 てんかんのある人で芸術的な才能を発揮した人は多く知られています。作品を病気と結びつける必要はありませんが、病気があること、またそれに向き合うことで生み出される創作は存在します。発症を契機として、あるいはその病態ゆえに独特なアートを創出している人もいます。病気のある人を支える方が、その行為を通じて感じ取った心の動きをアートに表現することもあるでしょう。
日本てんかん学会は昨年、てんかんのある人と支える人のアート作品を一般公募し、「てんかんをめぐるアート展」を開催し好評を博しました。今年は11月1~5日に、京都で日本てんかん学会第51回年次学術集会に重ねて、第2 回のてんかんをめぐるアート展を企画しております。
 京都は明治のはじめに仏教界などの民間の努力が実って設置された京都療病院(現府立医大病院)の伝統からも示されますように医療に対する意識が高く、このような土地柄で疾患についての正しい認識を持ってもらうことは一般の方の啓蒙活動としてたいへんに重要です。本アート展が、アートに親しむとともに、てんかんとアートについて考える機会、さらにはてんかんの啓発に役立つ機会、そしててんかんのある人が社会参加するひとつの契機になればとおもいます。
「てんかんをめぐるアート展」運営委員長 池田昭夫

 

●画像をクリックするとPDFでご覧いただけます●

(※17/10/17 新しいPDFに差し替えました。)

 

展示解説「作業療法士とめぐる展覧会」

日 付:11/3(金・祝)、11/4(土)、11/5(日)

時 間:13:00~、14:00~

 日頃作業療法士として働いている京都大学の大学院生が、展覧会の解説を行います。どのように展覧会をみるかということだけでなく、てんかんや医療にまつわる様々な対話を参加者とともに行っていきます。ご興味がある方は是非ご参加ください。

※時間になりましたら、展覧会会場にて随時始まりますので、会場(2階企画展示室)にお集まりください。 

※参加無料(ただし、博物館への入館料は必要)(申込不要)

 

 

主催

第51回日本てんかん学会学術集会

共催

京都大学総合博物館、独立行政法人 国立病院機構 静岡てんかん・神経医療センター

後援

特定非営利活動法人 神経発達症研究推進機構