企画展・特別展

平成22年度特別展 「まぶさび展」

開催期間:

「まぶさび」とは

 
「まぶさび」とは、「まぶしさ」と「さびしさ」を掛けあわせた造語であり、新しい風雅の理念「風雅モダン」を示すものとして提唱されてきました。
19世紀後半から今日にいたるまで、数多くの透明素材と反射・反映素材が開発されてきましたが、それとともに、「すきとおり」と「まばゆさ」への美的感性も育まれてきたように思われます。
「まぶさび」とは、そういった美的感性を「さび」の心で受けとめようとするものです。
 

「まぶさび」展のテーマ

 
本展覧会の企画者である篠原資明教授(人間・環境学研究科)は、そのような「まぶさび」の理念を、芸術の理論的・歴史的研究、展覧会の企画、方法詩の創作などを通して、追及してきました。
今回の展覧会では、そうした理論と実践を創造的なかたちで提示します。
 
展示はおもにつぎの四つのテーマに分けて行われます。
①「さび」と日本的美意識の、ひとつの源流である藤原定家による百人一首の「まぶさび」的とらえ直し。
②小堀遠州に代表される「きれいさび」の世界の「まぶさび」的とらえ直し。
③20世紀以後のアート、デザイン、文学の「まぶさび」的とらえ直し。
④方法詩の作品と歴史の提示。
 

期間中の催し

「百人一滝」朗読パフォーマンス
日時:2011年1月22日(土) 13時30分~
場所:京都大学総合博物館2階 まぶさび展会場
出演:まぶさび歌人
トーク・ショー
日時:2011年2月12日(土) 14時00分~
場所:京都大学総合博物館2階 まぶさび展会場
出演:篠原資明(京都大学大学院教授)+松井茂(詩人・東京藝術大学大学院特任講師)
展示解説
日時:期間中、毎週土・日曜日 14時30分~
場所:京都大学総合博物館2階 まぶさび展会場