2021年度特別展 文化財発掘Ⅷ
埋もれた古道を探る
会期:2022年3月16日(水)~5月15日(日)
京都大学構内の遺跡の調査・研究成果を紹介するシリーズ「文化財発掘」の8回目は、京の荒神口から白川、山中を越えて近江坂本へと通じている交通路「白川道」に光をあてた展示を企画しました。志賀越道、山中越などとも呼称される白川道は幕末以降、尾張藩吉田邸ならびに第三髙等中学校(現・京都大学吉田キャンパス本部構内)の設置により、一部が寸断されて今に至っています。長年にわたる発掘調査の積み重ねによって、キャンパスの地下には、平安時代後期から江戸時代まで各時代の道路遺構が良好に残っていることが、周辺の土地利用の様相とともに明らかになってきました。
今回の展示では、白川道の実像と白川道周辺の土地利用の形態を発掘調査の結果から明らかにいたします。合わせて、江戸時代の白川道が描かれている「山城國吉田村古図」などの江戸時代の絵図類や明治20年に第三髙等中学校がこの地に移転した際に作成された敷地実測図(本学文書館蔵)も展観に供します。絵図や実測図に描かれた白川道と発掘調査による実態を結びつけて観覧していただくことで、白川道に対する知見をさらに深めていただけることを願っております。
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主催:京都大学総合博物館
京都大学大学院文学研究科附属文化遺産学・人文知連携センター
後援:京都府教育委員会 京都市教育委員会
関連講演会(定員30名:要申し込み・応募者多数の場合は抽選)
会場:総合博物館3階 講演室
参加費:無料(ただし博物館への入館料が必要です)
※特別展以外の観覧を希望される場合には別途、入館予約が必要です。
※新型コロナの感染状況により、オンライン開催になることがあります。
第1回 2022年4月30日(土)13時30分~15時30分(開場 13時00分)※終了しました(4月30日)
伊藤淳史(文学研究科附属文化遺産学・人文知連携センター)「中世白川道とその周辺-京大構内の発掘成果から-」
千葉豊(文学研究科附属文化遺産学・人文知連携センター)「近世・近代の白川道-発掘成果・江戸時代絵図・近代測量図-」
第2回 2022年5月14日(土)13時30分~15時30分(開場 13時00分)※終了しました(5月14日)
内記理(文学研究科附属文化遺産学・人文知連携センター)「玄奘の歩いた古道を探る-パキスタンに残された山越えの道-」
山村亜希(地球環境学堂)「地図から考える吉田の歴史地理」
講演会申込要領
往復ハガキまたは電子メールに「文化財発掘 講演会参加希望」と明記し、
①参加希望講演会(第1回、第2回のどちらか)
②住所 ➂氏名 ④電話番号
をご記入の上、総合博物館まで郵送ないし送信してください。申し込み一度につき、講演会一回のみ応募可能です。両日とも参加希望の場合、二回に分けてお申込みください。
応募先:〒606-8501 京都市左京区吉田本町 京都大学総合博物館
E-mail:kum-event*mail2.adm.kyoto-u.ac.jp (*を@に換えて送信してください)
【応募締め切り】第1回:4月15日(金)/第2回:4月22日(金) 必着
※申し込みに際し、以下の点にご注意ください。
【ハガキの場合】返信用ハガキに宛名をあらかじめご記入の上、京都大学総合博物館「文化財発掘講演会」宛に送付して下さい。
【メールの場合】添付ファイルの返信ができない携帯メールからのお申込みはご遠慮願います。