企画展・特別展

クニマスと共に-過去から未来へ-

開催期間:

 

京都大学総合博物館平成24年度特別展
「クニマスと共に-過去から未来へ-」展のご案内
 
クニマスは70年の時を越えて生還しました。原産地の秋田県田沢湖から1935年に山梨県西湖に移植されたものが命をつないでいたのです。
田沢湖ではクニマスは人々の生活を支える大切な魚でした。漁業としてクニマスをとっていましたが、とり過ぎないように管理する組合がありました。また、人工孵化も行われおり、人々と共に生きていました。それが、発電と灌漑のために水質をかえてしまい、クニマスは田沢湖から姿を消したのです。
クニマスは現在のところ西湖にしかいません。正体がわかってしまった後、どのように接していけばいいのでしょう。
クニマスの保全にもっとも大切なことがあります。産卵場の湧水を守ることです。この水脈を断てばクニマスは産卵することが出来ず、再び絶滅します。
本展では、西湖でのクニマスに関する最新の研究を紹介するとともに、人とクニマスの関わりを過去、現在、そして未来へ向けて考えていただくための特別展を開催します。
 
          
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場 所 総合博物館南館2階 企画展示室